オープンソースとフリーウェアと有償ソフト(その1)

こんにちわ。

今日は全国的に雪ですね~。大阪の市内でも、珍しく雪が積もりました。さすがに底冷えしますね。
世間は3連休というらしいですが、これではどこにも出かけられませんね :-(

さて、今日は、表題の通り、昨今急激に成長しておりますオープンソースとフリーウェアと有償ソフトについて、少々お話できればと思います。

弊社は、Zen CartやGeeklogの開発チームに入っていたり、サーバーを提供したりと、オープンソースを自分たちも、お客様にも利用し、またフィードバックしております。
よくそこで、勘違いされたというか、知らない方が多く思われます。

オープンソースも、フリーウェアも無料のソフトです。
ただ、それだけと思っている人がいかに多いことかということです。
はっかりと言います。全く違います。

フリーウェアは名前の通り、無料のソフトです。よくベクターや、窓の森などで配っているソフトなどが代表例ですね。簡単に説明しますと、個人が趣味のような感じで作成し、使用はダウンロードできるようにしておくから、自由に使ってね。ただし、自己責任で。また、お礼や、評価などがあると嬉しいなという感じの、いわゆる自分の評価のための物が多く存在しております。(あくまでも私の主観です)
そのため、ある程度完成されたものが多く、その後のカスタマイズなどのことは考えられておりません。それで完結という形ですね。

有償ソフトは、企業が有償で提供しているソフトです。
当然不具合があれば無料で直したり、サポートセンターがあったりします。

オープンソースは、無料ですが、代表的な例で言いますと、linuxや各種ブラウザなどがこれにあたります。
こちらは、規模も大きくなり、開発も有志複数人で作られていることが多いです。
また、現在ある弊社で利用中のオープンソースCMSは、アメリカで開発され、日本語訳を有志がチームを作って行っているといった形です。
簡単に説明しますと、一人ではなく、複数人で、多くの人が開発に関わり、フリーで利用してもらいフィードバックによって、それを取り込みどんどんといいものにしていくといった形です。そのため、まだ開発途中でも、みんなでテストして作っていくために、公開したりもします。
マニュアルなどもなく(開発が有志のため、マニュアルも誰かが作らなければならないし、また作ったとしてもどんどんと新しくなるため、長期間利用することができない)掲示板でのやり取りが、いわゆるマニュアルになることが多くなります。

私はオープンソース側で仕事をしておりますので、オープンソースの立場からのお話になりますが、上記の概念を分からない、知らない、有償のソフトのサポートセンターと勘違いして利用している人がかなりいると思われます。それは、オープンソースの掲示板を管理しておりますと、特に多く見にします。

例えば、
・質問して全く返事がないから、催促をかけてくる。又はマルチポストといって、他のスレッドにも同じ内容の質問をどんどんと書き込んでくる。
⇒答えている人は、有志の開発者や、協力者、又は利用者たちがみんなで自分が以前あった問題などを答えております。当然、みな忙しかったり、他の仕事をしていたりします。その合間に、答えていたりします。答えが遅くなる時もあるでしょう。有料でサービスを行っている会社のソフトとは違いますので、じっくり待つ必要があります。また、誰も分からない、又はかなりの難しい内容など答えるだけで相当の労力がかかるものや、開発しなければならないなどは、レスが付かなかったりします。
また、マルチポストに関しては、サポートの掲示板である以上、自分だけのサービスではなく、多くの方が利用するものなのですから(自分が分からないことのやり取りをするだけではなく、困った時に以前の書き込みから発見したり)利用しやすい形になっていなければなりません。

・以前の書き込みや、マニュアルを見ずに質問してくる。
⇒これも、もし、マニュアルなどがあったとしても分かりにくいなどの問題はあるかもしれませんが、全く見ずに書いてくる人もたくさんいます。それが駄目といっている訳ではないのですが、この辺りもオープンソースという概念を知らない人が多く、そのような現象が起こると思います。

・何でも無料で解決できると思っている。
⇒出来ないと機能があると文句を言ったり、すぐに直して欲しいと注文つけてきたりすることなどがあります。
あくまでもオープンソースは、みんあで開発したものを、誰かが要望からカスタマイズしたり、まだ開発途中でもあげて評価したりとそういう感じになります。
有償のソフトサポートセンターとは違いますので、出来ないことはかなりあります。
オープンソースの有償のサポートセンターなら、話は別ですが。

・質問して、自己解決しましたと、スレッドを終える。
⇒上記の理由より、その質問は他の人にとっては有益な情報だったかもしれません。しかし、それを自己解決という形で終わらせますと、全く誰も分かりません。
どんな些細なことでも書いた以上は残しておき、みなの役にたてるようにしていければと思います。

基本、オープンソースは、「相互扶助」と「自助努力」によって成り立っていると言われております。
掲示板をみんなでサポートし合い、また自分でも以前困ったことは積極的に答えてあげて、相互に協力し合い、自分でもどんどんとフィードバックしていく、この形が私はオープンソースであり、他のフリーウェアや、有償のソフトにはない概念で、日本ではまだまだ根付いていないなぁと日々感じております。

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