Yahoo!の今後

この話題はもう既に大きく取り上げられていて、かなりの方も知っていると思われます。
そうです、Yahoo! Inc.のMicrosoftによる買収の件です。

日本人にはなじみのない人も多いと思いますが、本家のYahoo!は最近かなり業績が悪く、減益、株価も低下の一途を辿っています。別に赤字ではないため、日本でいう経営破たんのようなことではないのですが、ここに目をつけているのがMicrosoftです。
ちなみに、日本のYahoo!は筆頭株主がソフトバンクの孫社長のため、業績はすこぶるいい状態のようです。
日本の検索エンジンでは、1位がYahoo! 2位がGoogle 3位がMsn(Microsoft)ですが、海外では、1位はGoogle、2位はYahoo!となっております。検索エンジンに特化し、それに伴う広告収益が他を寄せ付けてないという形です。
昔、Yahoo!の検索エンジンはGoogleを利用しておりました。日本独自のカテゴリ登録があるため、分かりづらい面もありましたが、検索結果はGoogleだったのです。

実は、最近、Yahoo! Inc.は自社開発を諦め、GoogleのOEMをと考えておりました。
また、Microsoftは昔から、検索エンジンでも1位を目指しておりますが、全く上位2社に及ばず、ハードは全てMicrosoftが提供しながら、何とかしようとやっきになっている状態でした。
ここで、Yahoo! Inc.がGoogleのOEMを行いますと、更にMicrosoftには難しい立場になり、1位を狙うことは出来なくなります。
ただし、ここには独占禁止法などがあるため、なかなか簡単にはいかないのですが。
今回Microsoftは現在のYahoo! Inc.の株価に60%増しして、買い取るといっております。Yahoo! Inc.側にとっては、それは願ったりかなったりでしょう。しかも更に増すとか増さないとか。
さすがに、2位と3位がくっついたところで、Googleの牙城は覆ることはありませんが、Googleもさすがにそれは邪魔しております。
世間では、70%の確立でMicrosoftが買収という見方が出ております。
残りの30%がGoogleのOEMですね。

ここで、日本のYahoo!は先ほど言ったように安心だから、まぁ関係と思ったら大間違いです。
日本のYahoo!も運営は日本ですが、検索エンジンはYahoo! Inc.、宣伝はOvertureを利用しております。
これが、Microsoftが買収するにしろ、GoogleのOEMにしろ、消えてしまうということです。
日本のSEO、SEM業界も大幅に変化すると思います。
Microsoftなら、Live Searchが検索で、宣伝はadCenterになり、Googleなら検索はGoogle、宣伝はadwordsです。MSNの場合は、Yahooの技術を利用し、サービスを変えるかもしれませんが。

とにかく、Yahoo!におんぶに抱っこだったサイトは今年、来年は注意が必要になってくると思われます。
逆にMSNやGoogleに好かれていたサイトはチャンスかもしれません。
これからの動向が見逃せません。。。

P.S.ちなみにうちのサイトは何故かMSNに嫌われていますので、GoogleのOEMになって欲しいな・・・と :-P

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