この度、Zen Cartのサイトマップのベースを切替え、全く別のものになり再リリースしました。
さて、今までは開発したとかアップデートの内容の話しばかりでしたが、ちょっと今回は、サイトマップ(sitemap)の必要性についてSEOの観点と共に、お話してみようと思います。
まず、サイトマップとは、大きく分けて2種類あります。
1.WEBサイト用(一般顧客様用)のサイトマップ
2.検索エンジン用サイトマップ
この2種類になります。
1.の方は実際に見たことあるぞとかいう人は多いと思いますが、2.に関しては、この業界の人方は当然のように、何を今更・・・と思われるかもしれませんが、それってなんだろ?という感じで、弊社のお客様でも知らないという人がかなりおります。
1.に関しても、サイトには当然必要なものです。バナーなど色んな宣伝や、blogなどによって、サイトの構成自体が分かりにくくなってきた昨今、サイトマップによって、どのような構成になっていて、目的のページはどこにある?と見る人も少なくありません。
それだけの効果に思えそうですが、SEOの観点から見ますと、そのページ自体がindexされ(検索エンジンに登録され)、ページランクが高いとなると、そのページからリンクされたページもランクに影響があるので、いいということです。そのため、サイマップは全てのページにリンクとして貼り、全てのページからのバックリンクを貰い、また返すという役割を果たすということになります。これは、Googleのウェブマスター向けヘルプ センターや、YahooのYahoo! ヘルプ – サイト管理者向けでもしっかりとお奨めされています。
ただし、注意点としては、サイトマップのページのリンクは100を超えないこと(100以上になる場合は、ページを分けること)、フレームのページでは辿れない場合があるので、不利になるということです。
次に、2.の検索エンジン用サイトマップです。
こちらは、先にも話しましたように、ホームページ制作を仕事にしていたり、SEOの仕事をしている人たちなど、常識になっていることですが、お客様に話しをしても、全く知らない人がかなりいます。それもそのはずです。こちらは、上記と違い、サイトそのものに表示されていないものですので、よくよくSEOなどを勉強したり、自分で色々とやっているとかない限り、気付かない人が多いということです。
実際に、ではそれはなんなの?ということですが、元々はGoogleが開発したもので、自分のサイトのURLの一覧をxmlの形式で作成し、ウェブマスターツールで登録が出来た、『自分のサイトにはこのようなページがあるんだよ、だからGoogleさん見に来てね。』というクロールの促進をする無料のサービスになります。こちらが、後にsitemaps.orgがこれを利用し、Googleも賛同し、アトリビューション シェアアライク クリエイティブ コモンズ ライセンスの利用条件のもとで提供され、Yahoo、MSN、Askが協力し、共通の規格として、現在のものとなりました。 1.と違い、こちらは、そのため検索エンジン専用のサイトマップということになり、1.よりも当然SEOとしての効果はあります。
実際には、sitemaps.orgの規格に従って、xmlファイルを作成し、robot.txtに
User-agent: * Sitemap: http://www.obitastar.co.jp/xml_google.php Disallow: /cgi-bin/
のように記述し、そこにサイトマップがありますよと表示することで、クロールの際に、それを元にデーターベースに登録していく形となります。ちなみに、Googleであれば、ウェブマスターツールで(日本語訳あり)、YahooもSite Explorer(日本語訳なし)で、直接登録出来るようになっております。ようはこのファイルは、常に新しいページが出来たり、追加したり、更新したりする度に書き換え、通知するというのが、SEO的な効果がもっとも高いと思われます。
ただし、こちらも注意点があり、これを作ったからといって、ページランクが上がったり、キーワードで上位表示されたり、直接的な効果はありません。え!?じゃあ何のために?と言われるかもしれませんが、あくまでもクロール(検索エンジンの巡回)の促進でしかないのです。しかし、これをしなくては何も始まりません。 SEO(検索エンジン)対策の第一歩と言えるものなのです。
ちなみに、現在は、多くのフリーツールなどで、このxmlファイルを作成するソフトなどが公開されております。しかし、だからと言って、毎回作り直して通知するとか、ましてや、一度作ってそのままということはよくありません。
この辺り、CMS系であれば、phpで構文を作り、サーバーのクーロンなどで自動更新などさせれば、とっても楽になります。サイトマップはかなり重要なものですが、だからといって、ここにサイトの運営者が多くの時間を割くことはナンセンスだと、私は思います